僕の人生の道標。

過去どう生きて、これからどう生きるかとか、そんな内容。

お酒が飲めなくて損したこと、そして、得したこと。

今でも思い出すことがある。

僕のお酒との、ファーストコンタクトのこと。


近所のお祭りの時実家にやって来たオッサン。
「ほれ、水だから飲んでごらん」なんて言って僕を呼び寄せる。

その当時幼稚園児とかだった僕は当然その言い分を信じて飲む。
「ゴクッ」
瞬間、違和感を覚える。
で、当然のごとく吐く。

それは水でも何でも無く、日本酒なわけだ。
しょーーーもない騙しだ。

それ以降そのオッサンとは口も聞かなかった…
というのはどうでもいい話か。

その当時僕は「オトナはこんなまずい飲み物をどうして飲むのだろう。」と不思議に思った。



そして僕は今でも、そう思っている。

大人になれば、オトナの気持ちを自動的に理解できるものと思っていた。
でも、どうもそうではなかったようだ。

僕も、もう今年で26歳になるのだが。

 

そういうわけで、僕はお酒が飲めない。


量で言えば、ビールはコップ一杯で頭がガンガンする。
で、顔がすぐ赤くなる。

日本酒や焼酎、ウイスキー、ワインはそもそも美味しくないし飲まない。
カクテルだったらまあイケる。
そのレベル。


そういう体質だと、人からよく言われる。
「お酒の飲めない人生、それって損してる」と。


そうかもね、とも思う。

でも、ふと思った。
「お酒が飲めなくて損したことはあるけど、得したこともあるんじゃないかなあ。」
と。


そんなわけで考えてみた。

お酒飲めなくて損したこと。

「酔って気持ちよくなる」という感覚が理解不能。

どうも飲める人というのはいいお酒を飲むといい気持ちになるらしい。

これが分からない。

フワフワした感覚になる…とからしい。
僕は全然なったことがない。

人間というのは経験の積み重ねで成り立っている。
この感覚の経験が出来ないのは、損といえるかもしれないなあ。

先述の「損してるね」といった人は恐らくこのことを指してたんじゃないかと思う。

 

「飲みニュケーション」が出来ない。

上司や同僚とお酒で深い仲になる…というのは無理だ。
「飲んで語る」系の人とは付き合えない。

「飲んで仲良くなる位なら普通に話して仲良くなれよ。」と考えてしまうが
どうもこの飲みニュケーションというのは万国共通のコミュニケーション方法らしい。

海外(特にロシア)ではアホほど酒の強い人からアホほど飲まされるらしい。
聞いただけでも身震いが止まらない。

 

損をすること、こんな感じだろうか?


じゃあ得したことなんてあったのか?
考えてみる。


お酒飲めなくて得したこと。

お金・時間共に余計な出費がない。

これは学生にとっては大きなことかもしれない。

1回の飲み会で大体4000円程度取られる。
そのお金を、自分が考える有意義なことに回せる。

例えば本を買うとか、欲しい服を買うとか。


そして同時に、自分のために使える時間も増える。

無駄に飲み会行くくらいなら自己投資したほうが将来的にはいいのかも。
そんな気持ちで他の勉強やらに時間を使うことも出来る。

自己投資というのは結構重要な考えだと思う。

今、月に5冊本を読む人はかなり少ないらしい。

そんな中で月20冊とか読めれば、かなり差をつけることが出来る。

そして、自分自身の価値観構築にも繋がる。


で、次は僕が最も得をしていると思うこと。


お酒という逃げ道を作れない。

見たところ、多くの人がお酒を「逃避」や「捌け口」に使っている印象がある。
上司に対して直接言えないような愚痴をこぼしたり。
気に食わない同期への不満を漏らしたり。


で、酔うと気持ちよくなるので何か解決した気分になる。

でも何も解決していないので結局は同じことの繰り返しになる。

 

負のルーチン。
これをしたくとも出来ないということ。

 

こういう、はっきり言って非生産的なこと。

これが出来ないのが自分の中でいい方向に作用している気がしている。


お酒という逃げ道を作れなかった自分は、悩みや問題を自分の中で解決しようと努力した。
というかそうするしかなかった。(あるいはそう思い込んでいたのかも。)

 

このことが、今の僕の、現実的な思考を作り上げたといえると思う。


直視するしかない現実をありのままに捉え、どうすればいいのかを真っ向から考える。
愚痴とか、文句とか、そういう非生産的で無駄なことに思考を使わない。
そんな生き方は凄く素敵で健全だと思うし、このまま続けていっていいと思ってる。

これがお酒飲めなくて得した一番のことだと思ってる。


お酒飲めないと社会でやっていけない、みたいに言われることも多々ある。
でも飲めなくてもやっていけると信じてる。

っていうか人生そんなことで決まんないでしょ!

 

お酒飲めない人、僕の同士です。
お酒飲める人、ほどほどに。

 


それでは、また。